ティンダロス

ティンダロスは高次元に存在する異常な都市である。ブラックホールの先、潰えた情報が辿り着く場所だと考えている者もいるようだ。

そこはねじれた尖塔のある悪夢の街とも表現されるが、本来人類に知覚出来るものではない。そのような表現が残っているのはティンダロスと同化してしまった、とある哀れな街の一端を見たものによるものでしかない。

今回のシナリオに登場する山村もまたその内の一つだ。そもそもは尖塔などないただの山村だが、取り込まれる際に壊れて再構成されたのか、何も変わっていないがそう見えているだけなのかは分からない。

ミゼーア

ティンダロスの王の中の王。

フェンリルと同じ存在であるともされ、その全容は誰も把握していないが、表出する姿は大きなオオカミにも似ているという。今ではティンダロスごと月に封印されている。

ヨグ=ソトース(あるいはアフォーゴモン)と大きな戦争の最中にある。

奇妙な幾何学的存在であるダオロスはこの神格の本体であり、逆に言えば、ミゼーアはダオロスの分体の一つである。あるいはダオロスそのものなのかもしれない。

ティンダロスの混血種

ティンダロスの奇妙な青い膿に浸食され、人外になってしまった者達。

ダオロスがミゼーアの顕現の一つであるのならば、彼らの行きつく先はダオロスの分体なのかもしれない。あるいはその逆なのか。

ティンダロスの猟犬

ティンダロスに棲む者達。

猟犬と呼ばれるのは被害者達がそう主張するからではあるが、実際にはその姿によるものではないという。人類に認識できる姿はしておらず、勝手な脳の補完によってそう見えているだけなのだ。その全容を知ることは少なくとも人類には出来ないだろう。

ところで、脳の補完とは誰が行うものなのだろうか。それが人間特有の権能である事実を鑑みれば結論はすぐそこにある。つまり、物語による補完だ。ティンダロスの者共はそこに住まうと言っても良い。

主ミゼーアを崇める者達(やはりこれはほとんどがティンダロスの者達ではあるだろう)にとっては彼らはある意味で天使である。

その”羽根”で超次元を飛び、その”槍”で敵を穿つ。