<aside> ❕ シナリオ情報
クローズドな現代日本。
全編がチェイスで構成された特殊なシナリオ。
『un-falling, freely』と同時期に起きているのでその点にも注意。
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<aside> ❕ タイトルの意味
意訳は「英雄の背中を追え」や「英雄の過去を振り返れ」。
つまり、追走であり、追想であるということがこのシナリオのタイトルの意味である。
それは追いかける側のティンダロス陣営にとっての英雄との追走であり、その物語を追う1章探索者や『story terror』の探索者達にとっての英雄としての追想でもある。また、このシナリオの後では1章探索者は『un-falling, freely』や2章、3章の探索者の記憶を追想することになる。そのことも示唆している。
また主人公(HERO)を探す(LOOK BACK)という意味もある。詳細は『LOOK BACK HERO』 。
省略である「LBH」は「Large Black Hole」の意味もある。その詳細はブラックホールレコーダー を参照。
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<aside> ❕ 敵対神格
<aside> ❕ ギミック
今回のシナリオは全編がチェイスによるものだ。
そのチェイスは凪五十鈴による五位一体派の物語によって生み出されたもの、というのが『story terror』までの真実である。また『story terror』にて分かるが、物語であるという真実は変わらない。そして、その物語はある種の回想と呼ぶことができる。つまり、未来の物語から参照される状態にある。
本章の最も大きなギミックは探索者が死ぬ度に回想が中断され、その死を無かったことにされることである。無かったことにされると言っても、正確にはその事実がないものであるのではなく、物語の繋ぎ合わせ方を取り替えているだけに過ぎない。
よって、この記憶は本章の探索者に累積していくため、正気度喪失が発生するし、そこでの減少した正気度もまた累積される。
プレイヤーとしては数多くのデストラップを超えながら、発狂寸前の状態を乗り越え、この危機的状況を脱しなければならない、というギミックになる。
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<aside> 🗣️ 何者かの声がする。
「私と全ての星々に」
何者かの声がする。
「あなたとあなたの全ての星々に」
何者かの声がする。
「月からの鼓動が全てを照らす」
何者かの声がする。
「今こそ一つに」
自分の声がした。
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<aside> ⚠️ これは凪五十鈴の語った物語(すなわちニャルラトホテプの物語)が頭の中で反響している表現。
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<aside> 🗣 2019年4月28日、日曜日。
あなた達は近所の商店街にいた。いや、正確には倒れ伏していた。身体を起こすも、それ以前の記憶はほとんどない。
商店街には一見人がいないように見えたが、それはすぐに間違いだと気付く。一人も立って歩いている者がいないだけで、皆が揃って倒れ伏しているのだ。
しかし、ゆっくり調査をしているような暇はない。
それは鋭く。際立ち。硬く。とにかく尖っていた。
そんなことはありえないのに、全てが尖っているとしか思えなかった。
正気度喪失:1d4/1d8
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<aside> ⚠️ 時刻は必ず13時過ぎにすること。描写する必要はない。
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<aside> ⚠️ 追っ手であるティンダロスの交雑種を目撃すると、かなり大きな正気度喪失が発生する。つまり、発狂の危険性が十分にある。
そうなった場合、ひとまず逃げ出す狂気にしてしまうのが考えられる。もしくは一度この肉体を食べさせてしまい、追想する から次の肉体へ繋ぐことも可能だ。その場合の処理としては正気度の喪失はそのままに、発狂については解除するのが良いだろう。フレーバーとしては新しい肉体もまた正気度という意識に近い肉体のパラメータを引き継いでしまったが、肉体がそも別物であるため、狂気までは引き継がなかったというところだ。
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<aside> ❕ 本シナリオは全編がチェイスである。KPは導入が終わり次第、チェイスの処理を始める。チェイスのルールの詳細に関しては[新クトゥルフ神話TRPGルールブック:第7章チェイス]を参照。
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<aside> ❕ チェイスの確定
追跡者である[キャラクター:ティンダロスの混血種]のMOVは9とする。集団行動であるため、MOVを下げている。後半になって差が開いていれば戻して追い上げてもよいし、PC達のMOVが十分高い場合には最初から元の値でも良いだろう。
この設定によってPC達のMOVは最大でも9であるはずなのでチェイスは必ず開始される。
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<aside> ⚠️ このチェイスでは容易に死亡や正気度喪失によって行動不可となる。その場合、KPは適切な描写の後に追想する を起こす。処理の詳細はそちらを参照。
また、マップ外(例えば商店街のお店や民家、マップ上にない路地など)に探索者が出た場合は適切な描写の後、同様にデストラップということにして探索者は死んでしまう。この時の正気度喪失は多めにしてもいいかもしれない。
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