<aside> 🖋️ イントロダクション

魔女 1.それは超自然的な異能を行使する、人類の敵へとなりながら

誰に知られぬよう組み立てた箱庭には凄惨な地獄の処刑台を

それでも彼女の根底にある行動原理は何と言おうと愛なのだ

2.クトゥルフ神話TRPG七版シナリオ『Witch in the color hole』の別名

3.彼女のこと

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<aside> 🖋️ 共通ハンドアウト

 1980年。あなたはとある大学で綿貫教授の研究室に属している。

 綿貫教授は世界的にも有名なあらゆる分野に精通した研究者で「四半規管」の発明者とされている。
 三半規管は三つの半規管により、回転加速度を認識し、平衡感覚を得る人間の器官であった。しかし、実際のところ、人間は高々二次元の組み合わせでしか物を捉えていないのではないかと考えたことが彼の研究の最初であった。つまり、実は三つある半規管の内で二つしか使っていないという予想を打ち立てたのだ。彼によれば三つ目はあくまで予備に過ぎず、三つの内二つを正常稼働させる繰り返しによって、人類は三次元を認識するのだという。
 そうなると、三つ目を自在に使うことが出来れば、あるいは四次元を認識できるのではないかということになる。その理論を指して「四半規管」と呼ばれているのである。

 あなた達は物理学、数学、天文学、生物学、心理学、人類学や民俗学、果ては経済学まで多種多様かつ一見無関係に思えるものも含めた幾つかの学問の内の一つを専攻していたが、綿貫教授の考える四半規管への面白さからか、あるいは教授のスカウトによってかで彼の研究室に異分野ながらも在籍している。
 そのため、職業技能として主に<科学:任意>を代表とする学術系技能を取得できる職業に就く必要があるが、学生である必要はない。

 研究室のメンバーはあなた達と更にもう一人いる。元々医学生として在籍していた九重御影という人物である。一見軽薄かつ不真面目な素行の持ち主だが、医学にかける情熱は熱く、研究を進めたい教授との間で衝突することも少なくない男だ。彼とどのような関係性であるかは自由に設定して良い。

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