1. KP向け情報

<aside> ❕ シナリオ情報

現代日本シティ一本道エモシナリオ。

概略

</aside>

<aside> ❕ ギミック

今回のシナリオはプリプレイ段階でキャラクターを作成しない。

このシナリオは最終的に『un-falling, freely』へと繋がる。そのため、特殊なシステムによって技能値やステータスを思い出すというギミックになっている。

詳細は各話でも記述するが、概略を示す。

まず、取得可能な技能は u-f, f で該当 PCが取得したものに限られ、技能値も取得した上限までになる。例えば<目星>を 80 持っているキャラクターであれば<目星>を「取得」することができ、「取得上限」が 80 になる。

PLはあるイベント以降から任意のタイミングで上述の「思い出し」を宣言できる。KPはその場でPLに対象としたい技能を聞く。それが取得可能でなければ、その旨を伝え、処理を終える。取得可能であれば、取得上限を伝え、どの値まで振るか尋ねる。実際、上限まで取ることにデメリットはないのだが、初期ではそのことをPLに伝える必要はないだろう。

</aside>

2. プリプレイ

[story terror] プリプレイ

3. 導入

<aside> ❕  マップは『un-falling, freely』と同じものを使う。

ただし、日付はモザイクのように読めなくなっており、確認できない。時間に関しても分からず、太陽は常に頭の上に輝いている。

NPCの多くはそのことに疑問も持たずに普通に行動している。

このことに気付いた時点で正気度を SAN で設定し、正気度喪失 1/1d3。

</aside>

3-1 startup

<aside> 📍 病院

</aside>

<aside> 🗣️  ここに至ったあなたたちは死んでいる。

キャラクター、人格を失い、何が起きたのかも知らぬまま、気付けば病院のベッドだ。

大部屋で寝ていた四人が目を覚ます。

</aside>

<aside> ❕  三人は探索者。ここでキャラクターとしては「自分の姿も相手の姿もぼやけて見えない」という状態を描写する。視界に異常があるようにも思うだろうし、あるいは脳かと心配になるかもしれない。その実際としてはその実存がないために不安定であるということだ。

四人目は単衣円である。このタイミングで自己紹介を含めたRPを行い、以下キャラクター説明にあるように、ある作家のサイン会に向かうよう誘導する。

</aside>

<aside> 👤 単衣円

15、6ほどに見え、どこか神秘性すら感じる美少女。やはり記憶を失っているが自分の名前だけは分かるようで実際に探索者とは違い、その姿がちゃんと見えている。

探索者同様にある作家の記憶だけがあり、これも同様に名前すら知らない。

ただし、今日が彼のサイン会の日であったことを覚えており、探索者を誘い、そこに行くことを提案する。

<aside> ❗  司空茉莉とパンの大神の娘。

データ通りに他者の狂気を操る能力も持つが、それ以上にヨグ=ソトースの恩寵を生まれながらにして受けている。

そもそもこの世界は「探索者のため」と「彼女のため」の二つがあり、そのために関係者は肉体のない幽霊になっている。ただし、彼女だけは特例的に肉体を保持している。それは彼女のためという独立した目的が大きな理由となっている。

彼女自身は導入時点で何も知らないに等しいが、探索者同様に全てを思い出していくこととなる。

</aside>

</aside>

<aside> ⚠️  プレイヤーはこの時のRPに困るかもしれない。だが、考えてみてほしい。記憶を喪失し、自らの姿も分からない状態の探索者に生まれるキャラクター性はプレイヤーのそれそのものではないだろうか。

つまり、プレイヤーはある意味でRPをする必要はない。

一方でプレイヤーとしての知識を使うことも問題ない。このタイミングでは、世界に全ての知識が充填されており、それはプレイヤーすら内包する。

</aside>

<aside> 🗣  いくらか会話をしていると扉が開き、医者らしき男性が現れた。

あなた達とは違い、彼の姿ははっきりと見える。目鼻立ちの整った男性だった。

「容体は悪くなさそうだな」

患者に対するものとは思えない尊大な態度で部屋を見回す。

「先生、私、外に出たいんですが……」

その姿を見るや否や、彼女はそう提案をした。

それを聞くと、医者らしき男は

「ふむ。いや、丁度いい。全員退院だ。なに、元気な患者を置いておけるほど場所がなくてね。

なに、そう焦ることはない。

じきに思い出す。全部」

と、そんなことを言うのだった。

</aside>

<aside> 👤 医者らしき男

姿かたちは九重御影のものである。年代としては『un-falling, freely』の時より若いもの。この世界では年代も好きに変えられる。

正確にはそこらのモブも探索者の目には同定できない(確かなキャラクター性がない)のだが、そのことにこの段階では気付けないかもしれない。

<aside> ❗  その正体はイス人。もちろん、精神生命体であるこれは精神だけの状態で訪れたが縁の深くなる九重御影の姿を取っている。

司空茉莉の手伝いを行うため、未来からこの場所へと移動してきた。この一連の事件(シナリオ)に絡むのは彼目線で初であり、滅んだあとの世界を見学に来たことで自分の知らない「物語」の概念を教えられることとなった。

</aside>

</aside>

<aside> ❕  どうあろうと探索者たちは追い出され、単衣円と共に町へ出ていくこととなる。

医者らしき男に異常を訴えたところで聞いてはもらえないし、特に「医者らしき男」を含めた説明のあるNPC以外は探索者の姿を認知できない。

また、幽霊とシナリオで明記されていないNPCに関しては描写を変えてもよい。それは幽霊には影がないというような目に見えるものでもいいし、なんとなく気持ちが悪いという曖昧な表現でもよい。ただ、肉体があり、よく認識できないことと、肉体のない意識だけの状態であることは何らかの形で明言しておくべきだ。

</aside>

3-2 unknown

<aside> ❗ 中央歓楽街・書店

</aside>